道路上に吊り下げられたタイプのオービス
車に乗っていると気づかないうちにスピード違反をしてしまうことがある。

そしてスピード違反の天敵ともいえるのが「オービス」だろう。

オービスは正式名称を「自動速度違反取締装置」といい、カメラやレーダー、磁力センサーによってあなたが運転する車のスピード違反を取り締まっている装置のことだ。

オービス

オービス

実際にあなた自身も「こんなところにカメラがあった」など、気が付いたことがあるだろう。

とはいえオービスは分かりづらいことも多い。

そのためある日突然警察署への「出頭命令」が出されることもあるのだ。

正直言って、それほど恐ろしいことはないだろう。

そこで今回は、オービスの特徴や種類、そしてオービスに引っかからないための対策について詳しく解説していこう。

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1.オービス3つの種類と仕組み

オービスが設置されているのは幹線道路であり、国道や県道、そしてバイパスや高速道路の「スピードの出やすい箇所」に設置されている。

そのため無意識のうちに違反してしまうこともあるのだ。

そこでまずはオービスの種類や仕組みについて説明していこう。

オービスには大きく分けて

  1. 道路上に吊り下げられたタイプ
  2. 路肩に設置されるタイプ
  3. 移動式

という3タイプがある。

さらに細分化すると全6種類のオービスがあるのだが、その6種類も含め分けて説明していくので安心してほしい。

ただし先にオービスの測定方法と、カメラの種類について下記にまとめておいたのでご覧いただきたい。

簡単に説明すると2種類の測定方法と2種類の撮影方法を組み合わせて、全6種類のオービスが出来上がっているのだ。

そこで実際に、3タイプを以下に分けて全6種類のオービスについて説明していこう。

測定方法 レーダー レーダーを照射して、車の速度を測る。市販のレーダー探知機で探知可能。
磁力センサー 路上に埋め込まれた磁力センサーによって車の速度を測る。レーダー探知機では探知不可。
カメラの種類 フィルムカメラ フィルム式のカメラ。稀にフィルム切れによって写真が撮れず、見逃されることもある。
デジタルカメラ デジタル撮影が可能であるため、撮影後すぐに管轄の警察へデータが送信される。

道路上に吊り下げられたタイプ

道路上に吊り下げられたタイプのオービス

道路上に吊り下げられたタイプのオービス

道路上に吊り下げられたタイプには下記の3種類がある。

  1. 一般的なレーダー式…上部レーダー+フィルムカメラ
  2. Hシステム…上部レーダー+デジタルカメラ
  3. LHシステム…道路に埋め込まれた磁力センサー+デジタルカメラ

どれも似たような見た目をしているため名称をわざわざ覚える必要はない。

ただしLHシステムに関しては、磁力センサーが使われているためレーダー探知では見つけることが不可能だ。

とはいえどれも高速道路やバイパスで「分かりやすく道路をまたがっている」ため、きちんと見ておけば問題ないといえるだろう。

路肩に設置されるタイプ

路肩に設置されるタイプのオービス

路肩に設置されるタイプのオービス

路肩に設置されるタイプは、主に下記の2種類に分けられる。

  1. ループコイル式…道路に埋め込まれた磁力センサー+フィルムカメラ
  2. 新型小型オービス…レーダー&デジタルカメラ一体型

まずループコイル式に関しては、比較的大きな道路に設置されていることが多く、高速道路などだけではなく一般道でも目にすることが多い。

特徴としては路肩の見えづらいところに設置されていることが多く、さらに磁力センサーであるためレーダー探知機では探知できないということができる。

つまり現状では最も厄介なオービスの一つといえるだろ。

ただしフィルムカメラでの撮影であるため、デジタルカメラのオービスよりも「見逃される可能性」は高くなる。

また新型の小型オービスは形状はよく似ているが「本当に小さい見た目」をしている。

しかしこのオービスは30km/h制限程度の道路、つまり「狭い道路に設置されている」という特徴があるのだ。

そのため幅広の一般道などではめったに見かけることはない。

移動式

ハイエースバン

ハイエースバン

※出典元:トヨタ自動車の公式ホームページ「ハイエースバン」より

移動式とはトヨタのハイエースなどの「ワンボックスカー」の後部に小型オービスを設置して、スピード違反の取り締まりをしているタイプのことを指す。

下図のイメージの通り、路肩に停車しているのが特徴だ。

移動式のオービス

移動式のオービス

そのため「ネズミ捕り」によく似たタイプだといえる。

ただしレーダーではなく“レーザー”による測定をしている場合もあるため、一概にレーダー探知機ですべて対応できるわけではない。

とはいえ移動型オービスは、見えにくいものの設置地点よりも前に「速度取締中」という立て看板があるため、注意する必要がある。

以上が3タイプ全6種類のオービスに関する説明だったが、すべてに共通するのが「速度が超過していると光り(フラッシュ)、写真が撮られる」ということだ。

とはいえ実際に1km/hでもオーバーしていれば写真が撮られるというわけではない。

そこで次に、どの程度の速度超過までセーフなのか説明していこう。

オービスは「1割超過」までは安全圏内

そもそも論で紹介するが、実は車の車検を受けるとき「速度は10%の誤差までOK」ということになっている。

実際の法律がこちらだ。

第四十八条の三 自動車には、速度表示装置を備えることができる。

2 速度表示装置は、当該自動車の速度を他の交通に容易に表示することができ、かつ、平坦な舗装路面での走行時において、著しい誤差がないものとして、表示方法、灯光の色、明るさ、精度等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。

引用元:電子政府の総合窓口e-Govの「道路運送車両の保安基準」より
「著しく誤差がないものとして」とあるが、実際に検査場では10%の誤差まで認めているのが現状だ。

つまりオービスに関しても、実際の速度から10%までの超過は許されることになる。

言い換えると制限速度が100km/hの高速道路の場合には110km/hでの走行をしていても、オービスに引っかかることはないのだ。

そのためまずは「1割までは大丈夫」ということを覚えておいてほしい。

そして実際にオービスによって取り締まられる速度については、おおむね下記の通りである。

  • 高速道路…制限速度よりも40km/h前後オーバー
  • 一般道…制限速度よりも30km/h前後オーバー

あくまで「一般的に言われている数値」であるため、信頼しきるのは危険だ。

とはいえオービスの目的は「警察が見ていないところで取り締まること」であるため、警察が立ち会っていない状況で「確実にオーバーしている」と判定できる場合に違反とされる。

また上記の数値は一発免停となる速度域であるため、それだけのスピードである場合には取り締まり対象となると覚えておこう。

しかし気になるのはスピード超過で写真を撮られた後、どのような流れによって違反となるのかということだろう。

そこで次章では、オービスが光り写真を撮られた後の流れについて説明していく。

2.オービスが光った後の流れ5STEP

オービスが光った、つまり速度超過で「本人運転の撮影が完了した」あとは下記のような流れになる。

オービスが光った後の流れ
  1. オービスが光る
  2. 出頭命令
  3. 出頭して確認
  4. 停止処分者講習
  5. 裁判所からの呼び出し

それぞれ順を追って説明していこう。

STEP1.光る

まずオービスで速度取締をされるとき、カメラのフラッシュが光る。

光は非常に強いため、気づかないことはほとんどないが、主に「赤色(オレンジ色)」である。

ただし機種によっては白色や青色に光るものもある。

STEP2.出頭命令

およそ1か月前後で出頭命令の通知が届く。

ただし、レンタカーを借りていた場合などは本人確認に時間がかかるため、半年~1年程度待つこともある。

フィルム式の場合、フィルム切れによって写真撮影ができず見逃される場合もある。

また出頭命令は「その地域の管轄の警察署(交通機動隊)」から出されるが、旅行の際などに取り締まられた場合にはその地域の警察署へ電話し、「地元警察で」といえば取り次いで処理してもらえる。

STEP3.出頭して確認

出頭命令の通知には警察署へ出向く日時、持ってくるもの(ボールペンや認印など)が書かれている。

そして指定日時に警察署へ出向くと、オービスで撮影された写真(車のナンバー、顔)を見せられる。

また同時に当時の状況を

  • 速度超過の自覚はあったか
  • 何キロくらい出ていたか知っているか
  • オービスそのものに気づかなかったか

が聞かれるが、自分が知っている通りに話せば問題ない。

その後免停を「講習日だけで終える」という場合には次の停止処分者講習に進む。

講習料金を支払いたくない、これから30日(または60日、90日)の免停でも問題ないという場合には1つ飛ばして「裁判所からの呼び出しを待つ」ことになる。

STEP4.停止処分者講習

基本的にどの人も車は必需品であるため、停止処分者講習を受ける。

金額は地方自治体によっても異なるが、おおむね15,000円前後であることが多い。

停止処分者講習では

  • 安全運転や交通法規に関する講義
  • シミュレーター、教習者を使った実技運転指導
  • 試験

が実施される。

ただし実際のところ、不合格の人がいないほど簡単な試験であるため、「お金さえ支払えば免停は1日で済む」ということになる。

STEP5.裁判所からの呼び出し

停止処分者講習が終了後、2~3週間程度で裁判所からの呼び出しがある。

イメージしやすい「裁判」というものが行われるわけではなく、基本的には出頭命令時に聞かれたことを再確認される程度。

確認後は罰金額と入金日時に関する説明を受ける。

罰金額は簡易裁判によって決定されるため一概にはいえないが、おおむね6~10万円程度となる。

以上、オービスが光ってからの流れについて解説してきたが、「ちょっと面倒くさい」というのが本音だろう。

そのためオービスに引っかかる前に、事前対策をしておくことが最も重要といえる。

そこで次章では、5つの有効な対策を紹介していこう。

3.オービスに引っかからないための事前対策5つ

オービスに引っかからないための事前対策でオススメするのは下記の5つだ。

オービスに捕まらないための事前対策5つ
  1. そもそも最初からスピードを出しすぎない
  2. オービス設置個所を最初から把握しておく
  3. オービスで顔が映らないようにする
  4. オービス対策アプリを入れておく
  5. オービス対策グッズを付けておく

それぞれ以下に分けて説明していくのでご覧いただきたい。

対策1.そもそも最初からスピードを出しすぎない

最も確実なのが「最初からスピードを出しすぎない」ということだ。

もちろん法定速度を守っていると「非常にのろまで都合が悪い」というケースもあるだろうが、前述した通り「1割超過」までの速度にしておけば、実は交通の流れに乗ることは簡単である。

そのため「最も確実な対策をしたい」という場合には、法定速度+1割で走行するのがオススメといえる。

対策2.オービス設置個所を最初から把握しておく

実はオービスの設置個所を「日々まとめて更新してくれるサイト」というものがある。

それは「オービスガイド」というものだ。

オービスガイド

オービスガイド

オービスガイドでは全国にあるオービスの設置個所と、オービスの種類を紹介しているサイトだ。

そのため

  • あなたがよく走行する地域
  • 出かける際に走行する地域

のオービスを先に把握しておくことができる。

ただしオービスガイドが「新しく設置されたもの」をその瞬間から更新できるというわけではないため、あくまで参考にすることが重要である。

またオービスが設置されている箇所には、前々から下図のような「スピード注意 自動速度取締機設置区間」と書かれた看板が設置されている。

基本的に道路の左路肩に設置されており、移動式以外の場合には「比較的見やすい位置」に設置されているため、見逃さなければ大丈夫だ。

対策3.オービスで顔が映らないようにする

オービスは写真を撮られたときに、乗っている人を特定して通知を出すという特徴がある。

そのためレンタカーなどを乗っている場合には、警察から「乗っていた客が誰か」を聞いて通知をするのだ。

つまり言い換えると、顔が映らなければある程度大丈夫ということになる。

そのため

  • バイザーを下げて上部のカメラに映らないようにする
  • サングラスをかける

など、個人を特定されないようにすればいいのだ。

とはいえ警察もバカではないため、「あなたを問い詰める可能性がある」ということは覚えておくべきだろう。

ちなみに筆者の友人は、5度別の個所でオービスを光らせ、5度ともバイザーを下げて個人を特定させなかった結果、特に通知や罰則はなかったようだ。

対策4.オービス対策アプリを入れておく

オービス対策アプリというものもある。

その中でもオススメなのが「オービスガイド(iOS版/Android版)」だ。

オービスガイド

オービスガイド

出典元:AppStoreの「オービスガイド-移動式オービス・ネズミ捕り対応」より

アプリ名をご覧になって分かるだろうが、先ほど紹介したサイトと同様のアプリである。

2018年7月現在では360円の有料アプリではあるが、その内容は充実しており、

  • オービスの設置個所
  • 制限速度の音声案内
  • マップ連動でのオービス箇所通知

をしてくれるのだ。

また同じような機能を持ち、さらに無料のアプリとして「オービスナビ(iOS版/Android版)」というものもある。

オービスナビ

オービスナビ

出典元:AppStoreの「オービス・ナビ-高精度な探知&自動更新」より

このアプリでもオービスの設置個所を知れるほか、オービス付近になると警告してくれるのだ。

ただし前述した有料のものと比較すると、広告が邪魔になるというデメリットはある。

対策5.オービス対策グッズを付けておく

これまで何度か触れてきた「レーダー探知機」を使うことによってオービス対策をすることができる。

またオービスは常に新しくなってきているため、2018年6月現在で考えると「2~3年落ちまでのモデル」を選択すると良い。

そこで筆者がオススメするのは下記の2機種だ。

  1. コムテック ZERO 502M
  2. ユピテル A30

それぞれ以下に分けて簡単に紹介していこう。

コムテック ZERO 502M

コムテックのZERO 502Mはミラー型のレーダー探知機であり、最新型と言われる小型オービスや「ゾーン30」にも対応している。

そして特筆すべきは「ミラー型」であり、車内をすっきりと見せることができるのだ。

つまり「最新」と「まとまり」を兼ね備えているといえる。

ユピテル A30

ユピテルは昔からレーダー探知機などの「レーダー系機器」に強いメーカーで、探知器の信頼性も非常に高い。

そして今回紹介するA30という機種は前述したものと同様に、最新型オービスに対応しているほか、ネズミ捕りなどの探知も「非常に高い精度」ということができる。

ミラー型ではないためダッシュボード上に置くことになってしまうが、タバコの箱程度の大きさであるため、意外と気にならないだろう。

またミラー型よりも画面は見やすいため、「安心感」という面ではオススメできる。

4.まとめ

以上、オービスの種類や特徴、対策について解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • オービスは「レーダー」や「カメラ」で取り締まる装置のこと
  • オービスでは「1割程度の超過」までは確実に見逃してくれる
  • オービスを光らせてからが面倒くさいなら「最初から対策する」というのが重要
  • 5つの対策によって、オービスから逃げやすくなる
  • ただしスピード違反はあくまで自己責任となる
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