ネズミ捕り

車に乗っていると、様々な違反に遭遇することがある。

その中でもトップクラスに多い違反は「スピード違反」だろう。

あなた自身、警察の巧みなトラップやレーダーに引っかかり、罰金の支払いをしたことがあるかもしれない。

実際に筆者自身、土地勘のない旅行先でレンタカーを借りて「23km/hのスピード違反」を取られてしまったことがある。

そのような経験をすると、「速度を守るべきだった」と思うよりも、「悔しい」という思いの方が強くなるだろう。

そこで今回は、スピード違反経験者でディーラー営業マンの筆者が、あなたが悔しい思いをせずに済むよう、スピード違反のすべてを解説していこう。

当ページでは

 
  • スピード違反で受ける罰則や違反金
  • スピード違反の取り締まり方法と対策
  • スピード違反にあった後、どのような手続きをしていくのか

といった内容についてしっかりと解説していくので、きちんと読み進めることで事後に「悔しい」と思わずに済むことは間違いない。

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1.スピード違反の種類は16種類

スピード違反、つまり速度超過に関しては、実は道路交通法上で下記のように明記されている。

第百十八条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

一 第二十二条(最高速度)の規定の違反となるような行為をした者

※引用元:電子政府の総合窓口e-Gov「道路交通法」より

ご覧になると分かるように、スピード違反をすると6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金となるのだ。

これだけの内容を見ると、罰則はただ1種類のように見える。

しかし実際のところ、道路交通法上の罰則を受ける前に、警察からの反則金や減点を受けることになる。

つまり反則金や減点を無視し続ける場合や、悪質だと判断された場合に上記の懲役や罰金が適用されると思ってほしい。

そして実際に警察から受ける減点と反則金は、下記にまとめた一覧表の通りである。

高速道路 超過した
スピード(km/h)
減点数(点) 反則金(円)
1~14 1 9,000
15~19 12,000
20~24 2 15,000
25~29 3 18,000
30~34 25,000
35~39 35,000
40~49 6 10万円以下の罰金
または6ヶ月以下の懲役
50~ 12
一般道 1~14 1 9,000
15~19 12,000
20~24 2 15,000
25~29 3 18,000
30~34 6 10万円以下の罰金
または6ヶ月以下の懲役
35~39
40~49
50~ 12

ご覧いただくと分かるように、すべて合わせるとスピード違反による取り締まりは16種類もあるのだ。

ちなみに中・大型車に関しては、減点数は変わらず「おおむね5,000円程度反則金が増えることになる。

細分化してみると

  • 減点数…1~12点
  • 反則金…9,000~10万円

ということが分かるだろう。

そのため十分な注意が必要なのは、一目瞭然である。

そして問題なのは、スピード違反の取り締まり方法である。

というのもスピード違反は、取り締まり方法さえ知っておけば「対策することが可能」ということができるからだ。

そこで次章では、まずスピード違反の取り締まり方法について詳しく解説していこう。

2.スピード違反の取り締まり3つ方法と対策

スピード違反の取り締まり方法は、主に下記の3つである。

 
  1. オービス
  2. ネズミ捕り
  3. 覆面の追跡

それぞれ以下に分けて説明するとともに、見つける方法についても紹介していこう。

方法1.オービス

オービス

オービス

 オービスとは、簡単に言うと「路上に設置された自動速度取締装置」のこと

イラストをご覧いただくと分かるかと思うが、高速道路や幹線道路の上部や道路わきにて

  • レーザー+カメラ
  • コイル式センサー+カメラ

などの装置を用いて、スピードや違反車両の取り締まりをしているのだ。

そして実は「比較的見えやすく設置されており、見つけてから速度を落とすことが十分に可能」という特徴があるため、見つけ方に関しては「ただ道路の上方やわき道を見ておく」というほかにない。

具体的な対策についても後述していくが、オービスによるスピード違反取締に関してもっと気になるのであれば、下記のリンクに詳しく解説しているのでご覧いただきたい。

方法2.ネズミ捕り

ネズミ捕り

ネズミ捕り

 ネズミ捕りとは、警察のトラップと言っても過言ではないスピード違反の取り締まり

そして一時停止違反やシートベルトの違反取締に関しても、同様にネズミ捕りと揶揄されることが多い。

そんなネズミ捕りは、スピード違反を取り締まる場合には路上に小さな機械を1台設置して実施する。

ただし機械自体が非常に小さく見づらいため、見落としがちなのが現状だ。

実際に筆者自身も、日々注意しているものの「計測器の真横を通ったタイミング」、つまり計測が完了したタイミングで初めて気が付き、取り締まられた経験を持つ。

しかし実際のところ、オービスよりも注意深く観察していれば「見つけられないわけではない」ということができる。

そのため一般的に認知されている設置場所や、筆者の経験則として

  • 路肩の草むらの影
  • 深く広く水の入っていない側溝の中
  • 細く視認しづらいわき道

に機械式のスピード計測器があるため、ゆっくり走行していれば見つけることは可能である。

ちなみに白バイによるスピード違反の取り締まりも、見つけ方や隠れ場所は同じであるため、注意深く観察すると見つけられる。

詳しい対策は後述するので、併せてご覧いただきたい。

方法3.覆面の追跡

覆面パトカー

覆面パトカー

 スピード違反で意外と多いのが、高速道路上で「覆面パトカーに追跡される」ということ

計測方法は意外とシンプルで、

  • 前方を走行する車の後ろにピッタリ張り付く
  • 張り付いた時のスピードを後ろから計測し取り締まる

という方法である。

つまりいつの間にか後ろについた車が、「知らない間にスピードを計測している」ということになるのだ。

そのため見つけ方としては、正直なところ「無い」というのが本音である。

とはいえこちらも対策することは可能であるため、安心してほしい。

以上が、スピード違反の取り締まり方法に関する解説だったが、ご覧いただくと分かるように「見つけ方は分かっても、対策が難しそう」というのが本音だろう。

しかし安心してほしい。

というのも次章にて紹介するように、実はスピード違反の取り締まりは「意外と簡単かつ確実に対策することができる」といえるからだ。

3.スピード違反で取り締まりに合わないために必要な4つの対策

スピード違反の取り締まり方法について理解したあなたは、後は対策さえ知っておけば無敵である。

そこで早速、下記にスピード違反の対策を4つ箇条書きしておいたので、ご覧いただきたい。

スピード違反の対策を4つ
  1. 制限速度+1割未満で走行する
  2. 高速走行中は「後ろについたセダン」に注意する
  3. 「速度自動取締中」の看板に目を向ける
  4. 見通しの良い&制限速度の低い道路は「あえてゆっくり」

それぞれ詳しく解説していこう。

対策1.制限速度+1割未満で走行する

制限速度+1割未満

制限速度+1割未満

国産車を含め、現代の自動車に搭載されているスピードメーターは非常に精度が高い。

しかし実はスピード違反の取り締まりを受ける際には「±1割未満」までは、見逃されているという現状があるのだ。

そのため実は「制限速度+1割未満」までであれば、警察も取り締まりをすることができないのが現状である。

つまり

  • 40km/h制限の道路…44km/hまでは取り締まりの対象外
  • 60km/h制限の道路…66km/hまでは取り締まりの対象外
  • 80km/h制限の道路…88km/hまでは取り締まりの対象外
  • 100km/h制限の道路…110km/hまでは取り締まりの対象外

と思っておけば、基本的に取り締まりをされることはないのだ。

ちなみに制限速度+1割未満で走行していれば、基本的にどんな道路でも「車の流れを乱す」ということはなく、場合によっては追い越し車線でも十分通用するスピードということができる。

対策2.高速走行中は「後ろについたセダン」に注意する

覆面パトカーをチェック

覆面パトカーをチェック

先程、覆面パトカーは高速道路上で「後ろからいつの間にか計測する」と述べた。

そのためいつどこで計測されているかは分からないのが現状である。

しかし覆面パトカーは、「セダンタイプの車」が多い。

そして車内にある警察専用無線などの計器を隠すために、スモークガラスで見えにくくされている。

そのため速度超過中に後ろに来た車がセダンタイプ+スモークガラスの車であれば、すぐに左車線(走行車線)に移る、もしくはスピードを一時的に落とせば問題ない。

また覆面パトカーで使われる車の種類も比較的限定されており、ここ最近では下記の車が用いられることが多い。

  • トヨタ車…クラウン、マークX
  • 日産車…スカイライン
  • スバル車…レガシィB4

3社に限定されているが、上記の車種はすべて他社にはない「スポーツタイプのセダン車」であり、違反車両の追跡にはもってこいの車種である。

もちろん他車種が用いられる可能性も「無いことはない」といえるが、ほとんどのケースで上記の車種がスピード違反の覆面パトカーになっている。

そのため慎重に後続車をチェックしておけば間違いなく対策できるだろう。

対策3.「速度自動取締中」の看板に目を向ける

速度自動取締中

速度自動取締中

オービスは自動で速度取締をしているが、実はオービスが設置されている地点の前に、青色の看板でイラストにあるように「スピード注意 自動速度取締機設置区間」と書かれているのだ。

しかも高速道路上では、オービスの1~2㎞手前で1回、さらにオービスの直前で1回表示されているケースもある。

そしてすべて路肩に分かりやすく設置されているため、2度ともトラックなどに邪魔されない限りは「気づくのが普通」といえるのだ。

とはいえもちろん気づかないケースもある。

その場合には、あらかじめ「オービスガイド」というサイトをチェックすることもオススメだ。

というのもこのサイト、新しく設置されたオービスを含めて、定期的に「全国のオービス設置場所」が公開されているのだ。

つまり先に確認しておけば、オービス対策をほぼ確実にすることができると思っても良い。

もちろん、いちいち確認するのは面倒くさいだろうが、

  • オービス設置を知らせる看板の確認
  • オービスガイドの設置場所確認

さえしておけば、間違いなく対策できると思っても良いだろう。

対策4.見通しの良い&制限速度の低い道路は「あえてゆっくり」

見通しいい道路

見通しいい道路

ネズミ捕りの対策として有効なのが「あえてゆっくり走行する」ということだ。

というのもネズミ捕りは普通のスピードで走行していては見逃すほど、本当に見えにくい場所で取り締まりをしているからだ。

とはいえネズミ捕りをしている場所は比較的分かりやすく、

  • 長い一直線で制限速度が40~50km/h程度の道路
  • 周りが草むらに囲まれた一直線の道路
  • 比較的長めの下り坂が終わる付近

である。

そのためこれらの場所に差し掛かるときは、「あえてゆっくり」を心掛けておくと、ネズミ捕りによるスピード違反対策をすることができるのだ。

とはいえ警察もバカではなく、日々ネズミ捕りをする場所を変えている。

そのため100%の対策をすることは不可能であることを理解して、日々制限速度+1割未満での走行を心掛けるべきなのは、言うまでもないだろう。

以上がスピード違反の取り締まり対策に関する説明だったが、すでにスピード違反をしてしまった場合には「今後どのような手続きをすればいいのだろう…」と思うだろう。

そこで次章では、スピード違反後の流れについて解説していく。

4.スピード違反になった後の流れ

スピード違反の取り締まり後の流れは、実は下記3種類に分けられる。

 
  1. 単なる減点&反則金の場合
  2. 免停の場合
  3. 免取の場合

それぞれ以下に分けて簡単に説明していこう。

種類1.単なる減点&反則金の場合の流れ

単に減点と反則金の納付命令がされる場合、正直なところ「流れは超ラク」だと思っていい。

というのもネズミ捕りなどでスピード違反の取り締まりを受けると、その場で警察官から減点を受けることになる。

そして反則金の納付書も受け取るのだ。

ただし納付の期限は発行日を含めて7日間であるため、直ちに納付しなければらない。

また反則金の納付は「現金一括」にて銀行や郵便局で取り扱っているが、コンビニ支払いには対応していないため注意が必要だ。

ただし反則金支払いが遅れてしまった場合には、1か月以上後に警察から再度納付書と通告書が送られてくるため、ここで必ず納付しなければならない。

それでも納付しないと、刑事罰として6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金となる。

ちなみに汚損や破損によって納付書そのものが機能しなくなった場合には、手紙を待たずとも各都道府県に設置された「通告センター」にて再発行が可能である。

またこのケースの場合には、反則金支払いが完了した時点で「終了」であるため、それ以上何かをすることはない。

種類2.免停の場合の流れ

免停となる場合には、下記の流れになる。

  1. 公安委員会から免停の通知書が届く
  2. 指定日に免許センターに行き、免停の手続きをする
  3. その日中に免許証は返してもらえる

それぞれ簡単に解説していく。

流れ1.公安委員会から免停の通知書が届く

公安委員会から免停の通知書が「封書」によって届く。

この中には免停となる履歴(何キロオーバーか)や減点数、免停期間が記載されているため、よく確認しておく。

流れ2.指定日に免許センターに行き、免停の手続きをする

通知書に記載された指定日に免許センターに行く。

ただし指定日に都合が悪い場合には、免許センターに連絡すると日付を変更してくれる。

免停の手続きはいたってシンプルで、その場で指定された書類へ指示されたとおりに記入していき、免許証を預けるだけなのだ。

とはいえすぐに車の運転が必要な場合には、「免許停止処分者講習」を受講することで、最短で免許センターに出向いた(講習を受講完了した)翌日から、再度運転することが可能になる。

ただし免停講習は免停期間によって講習時間や講習にかかる費用が異なり

  • 30日免停…6時間の講習と、12,600円の費用が必要
  • 60日免停…10時間(1日5時間×2日)の講習と、21,000円の費用が必要
  • 90日免停~…12時間(1日6時間×2日)の講習と、25,200円の費用が必要

となるため、すぐに免停の解除が必要ではないのであれば、余計な費用が掛かるため注意が必要だ。

流れ3.その日中に免許証は返してもらえる

免停の手続きが完了した、もしくは免停講習の受講が完了した後は、実は免許証をすぐに返還してくれる。

そのため「取り上げられる」という感覚とは異なるだろう。

ただし注意が必要なのはあくまで「最短でも翌日から解除」であるため、免許証を返還されたその日は「車の運転は不可」ということである。

また免許センターの担当者も、「○○さんは△月△日から解除だね」というように教えてくれるため、必ずその日付までは運転しないことを心掛けるべきである。

種類3.免取の場合の流れ

スピード違反による免許取り消しの処分を受ける場合の流れは、おおまかに下記のようになっている。

  1. 警察署にて意見の聴取がされる
  2. 欠格期間の決定がされる
  3. 欠格期間の終了後、免許証が必要であれば取り消し処分者講習の受講
  4. 自動車教習所などで免許証の取得

それぞれ以下に分けて解説していこう。

流れ1.警察署にて意見の聴取がされる

まず警察署や免許センターにて、意見の聴取がされる。

これは「なぜこれほどまでにスピードが出ていたのか」「気づいていなかったのか」といったことを聞かれるもので、取り調べのようなものだと思えばいい。

また聴取の日時や場所に関しては最低でも1週間前までに通知され、特別な事情(冠婚葬祭など)が無い限り、変更することができない。

流れ2.欠格期間の決定がされる

聴取が完了したら、次は「欠格期間」というものが決定される。

欠格期間とは「次に免許証を再取得できるまでの期間」のことを指しており、この期間内は再取得できないこととなっているのだ。

そして欠格期間は、スピード違反の悪質性によって警察(行政)が1~10年の範囲で判断される。

そのため神頼みならぬ「行政頼み」となるのが現状である。

流れ3.欠格期間の終了後、免許証が必要であれば取り消し処分者講習の受講

欠格期間が終了した後に、再度免許証を取得して車の運転がしたい場合には、免許証の取得前に「取り消し処分者講習」を受講する必要がある。

これは免許取り消し処分を受けた人に対する、最後のペナルティだと思っていいだろう。

実施場所は免許センターであり、自分で申し込みをする必要がある。

また内容に関しては「適性検査」や「実車による指導」、そして「感想文の提出」など、運転に関する基本を2日間合計13時間で叩き込まれる。

そうすると「終了証」をもらい晴れて免許証の再取得の権利を得られるのだが、終了証の有効期間は「取得から1年間」であるため、注意が必要である。

流れ4.自動車教習所などで免許証の取得

処分者講習の終了証を得た後は、通常通り自動車教習所などで免許証の再取得が可能になる。

「取り消し処分を受けている=今は無免許」となるため、内容としては「初めて免許証を取得するときと同様」である。

そのため普通自動車免許証であれば、日程を詰めて1カ月程度で再取得することが可能だ。

ちなみに筆者の友人である教習所の職員に言わせると

  • 免取になっている人は、コチラもかなり警戒して厳しめに教習をする
  • ただし採点自体は通常の方法で実施するため、先入観抜きで検定は実施されている

とのことであるため、運転歴がある分簡単に進められると思っても良いだろう。

5.まとめ

以上、スピード違反に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • スピード違反をすると反則金や減点があるが、悪質な場合は10万円以下の罰金または6ヶ月以下の懲役が科せられる
  • スピード違反に注意すべきシーンは3つあるが、4つの対策を実施しておけば取り締まりを防ぐことができる
  • スピード違反の取り締まりを受けた後は処分別に3つの流れとなるが、「免許停止」「免許取り消し」になると、細かい手続きや長期にわたり「運転できない期間」が発生する可能性がある
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