ディーラーの中古車購入はオススメできない!メリットは簡単に覆される

中古車の購入先として「中古車ディーラー」という選択肢がある。

何となくディーラーなら安心できそうな気がするものの、実はその状態は「思考停止」と呼んでも過言ではない。

というのも中古車ディーラーで中古車の購入をするということは、

 
  • そもそも価格が高い
  • 特別状態が良いわけではない
  • 間違いなく安心できるわけではない

などのデメリットを受ける可能性が高く、必ずしもあなたが満足できる結果となるわけではないのだ。

実際に筆者自身、ディーラーの営業マンとして中古車販売をしているが、内側を知る人間としては「積極的にオススメできるわけではない」と結論付けている。

とはいえ中古車ディーラーという選択肢をつぶしてしまうと、他にどこで中古車の購入をすればいいのか分からないだろう。

そこで今回は筆者がプロ目線で、中古車ディーラーのメリット・デメリットについて解説するとともに、オススメの中古車の探し方についても紹介していこう。

当ページをご覧いただければ、間違いなく満足のいく中古車が探しができるとお約束しよう。

1.中古車ディーラーとは何か

そもそも「中古車ディーラー」とは何か説明しよう。

実は中古車ディーラーという言葉は単なる「造語」であり、基本的にはディーラー=新車の販売代理店のことを指している。

つまりここでいう中古車ディーラーとは、新車の販売代理店の「中古車販売部門」ということになるのだ。

そのため中古車ディーラーというものが存在するのではなく、ディーラーの中古車部門として機能しているということは先に覚えておいてほしい。

とはいえあなたがイメージしているものと大きく変わらず、「ディーラーが面倒を見てくれる」という点は同様であるため安心してほしい。

しかし冒頭でも述べた通り、ディーラーの中古車部門で購入したとしても、実はすべてのケースで安心できるわけではない。

そう、メリットもあればデメリットもあるのだ。

そこで次章では、まずディーラーで取り扱っている中古車のメリットについて説明し、後にデメリットについても紹介していこう。

2.中古車ディーラーで購入する3つのメリット

本章では先にディーラーの中古車を購入するメリットについて紹介していこう。

メリットは下記に箇条書きしておいたのでご覧いただきたい

中古車をディーラーで購入する3つのメリット
  1. 展示車や試乗車落ちを購入できるチャンスが高くなる
  2. メーカー指定で安心の整備が受けられる
  3. ディーラー独自の安心保証が受けられる

それぞれ以下に分けて説明していこう。

メリット1.展示車や試乗車落ちを購入できるチャンスが高くなる

ディーラーの中古車部門では、実は「極上車の取り扱い」がある。

極上車とはディーラーでお客様用の

  • 展示車
  • 試乗車

などのことを指している。

それぞれお客様向けの「見本」としてディーラー自身が購入している車だが、販売店にもよるが3~6ヶ月程度で役割を終え、その後は中古車として販売されるのだ。

つまり新古車と呼ぶことができる車両として、ほとんど新車状態を保ったまま「中古車価格」にて販売されることになる。

このような車をディーラーの中古車部門では取り扱っており、直接新車販売部門から流れてくるため、購入できるチャンスが非常に高くなるといえるのだ。

メリット2.メーカー指定で安心の整備が受けられる

ディーラーの中古車は他メーカーの物もあるが、基本的には「自社が新車販売している取り扱い車種」を在庫車として抱えていることが圧倒的に多い。

そのため購入後はメーカーのマニュアル通りに、確実性の高い安心のメンテナンスを受けることができるのだ。

またディーラーは自社の製品に関するプロフェッショナルであるため、例えば車種特有の症状(オイル漏れやクーラント漏れなど)がある場合には、あらかじめ対処してもらうことも可能である。

これは自社の製品を常に見ているプロでなければ早期に的確な対処ができないため、大きなメリットということができるだろう。

メリット3.ディーラー独自の安心保証が受けられる

ディーラーの中古車は、基本的に独自の安心保証が用意されていることが多い。

主要国産車ディーラーで販売されている中古車の保証に関しては下記にまとめたのでご覧いただきたい。

ディーラー保証期間走行距離保証延長
レクサス2年無制限あり
トヨタ1年無制限あり
ホンダ1年無制限あり
日産1年無制限あり
スバル1年無制限あり
マツダ1年無制限あり
三菱1年無制限あり
スズキ1年無制限あり
ダイハツ1年無制限あり

ご覧いただくと分かるだろうが、基本的にはどのディーラーの中古車も「購入から1年間、走行距離無制限の中古車保証がある」ということになる。

また上記には載せていないが、どのディーラーも

  • 基幹車種(売れ筋の自社取り扱い車種)は最初から2~3年の保証つき
  • 車種や年式によっては「保証が付けられない」というケースもある
  • 保証延長は有料であり、点検・整備をディーラーで受ける必要がある

などの制約がある。

とはいえどのような状態か分からずに購入する中古車で保証が受けられるというのは、正直なところ大きなメリットといえるのは間違いない。

以上がディーラー取り扱いの中古車に関するメリットだったが、ご覧いただくと分かるように「やはり安心できそう」という印象が最も強かっただろう。

とはいえ次章にて紹介するデメリットをご覧になってから判断したほうが良いのは言うまでもない。

3.中古車ディーラーで購入する6つのデメリット

中古車をディーラーで購入するデメリットは意外と多い。

そこで下記に箇条書きしておいたので、しっかりご覧になってほしい。

 
  1. 価格が高い
  2. 意外と素性がきちんとしているわけではない
  3. 同系列のディーラーから引っ張ってくると「購入確約」が必要になる
  4. 値引き交渉に期待できない
  5. 在庫車があまり多くない
  6. そもそも中古車販売・納車に慣れていないケースがある

気になるデメリットばかりだと思うかもしれないが、こちらもそれぞれ以下に分けて解説していくのでご覧いただきたい。

デメリット1.価格が高い

ディーラーの中古車は冒頭でも述べているように「そもそも価格が高い」という特徴がある。

というのもディーラーは中古車価格だけではなく、例えば整備費用や点検にかかる基本料金などが「すべて高い」という傾向にあるからだ。

そのため中古車価格や整備費用に関してはディーラーを「1」とすると、中古車専門店は0.8~0.9ぐらいの料金であることが多い。

しかしなぜディーラーの料金が高いのか気になるだろう。

その理由は単純で「高くてもお客様が来るから」である。

というのもあなた自身がそうであるように、「ディーラーに任せておけば安心」と思っているお客様が非常に多く、さらに「そもそもディーラーしか購入先を知らない」という人も多いのだ。

つまりディーラーは価格を安くせずとも、お客様は何の疑いを持たずに購入してくれる仕組みが出来上がっているのだ。

そのためメーカーの看板を掲げているディーラーの価格はすべてを信用することなく、必ず「料金が高い」ということを覚えておいてほしい。

デメリット2.意外と素性がきちんとしているわけではない

ディーラーの中古車在庫は、ディーラーが責任を持って用意しているため「過去の持ち主など素性が明らか」という安心感がある気がするだろう。

確かにディーラーの在庫車は、お客様から下取りをして用意されているケースが多いため、結果的に「前のオーナー情報」などが把握されていることも多い。

しかし実際にはすべての中古車在庫が下取り車両ではなく、業者用オークションなどから仕入れられているケースも多いのだ。

 
  • 業者オークションは原価で中古車の取引がされる場
  • 業者が「中古車在庫の仕入れ」に利用しており個人では利用することができない

つまり「素性がきちんとした中古車ばかりがそろっているわけではない」ということになるため、あなた自身が思っているよりも「詳細は分かっていない」と思った方が良いだろう。

オークションについては、下記記事にて詳しく解説している。

デメリット3.同系列のディーラーから引っ張ってくると「購入確約」が必要になる

ディーラーの中古車在庫を調べるとき、一般的な方法は「ネットから検索する」ケースが多い。

そして全国の同系列のディーラーの中で気になる車両があった場合に、「取り寄せたい」と思うこともあるだろう。

またその場合、「同系列なら取り寄せて車両を見せてもらうことも可能だろう」と思うのが普通である。

しかし実際のところ、取り寄せをするためには「購入の約束」をしなければならないケースがある。

というのも他ディーラーに置いてある在庫車を取り寄せるということは「陸送費」というコストが発生してしまうため、結果的に「コストを持つのだから必ず購入してくださいね」ということになるのだ。

またディーラーは、同じ看板でも運営元の企業が異なるケースがある。

例えば筆者の住んでいる地域では、ホンダディーラーの運営企業が3社あるため、それぞれ同じ看板でも方針などが異なるのだ。

そのため他の運営企業のディーラーから在庫車を取り寄せるということは、自社に仕入れるということになるため、仕入れコスト分を損しないために「購入確約」をさせたいという想いもある。

つまりディーラーとしては取り寄せに大きなコストが必要になるため、購入確約をさせるケースが多いと思っておいてほしい。

※ちなみに筆者の勤務するディーラーでも、他企業が運営する同系列ディーラーから取り寄せをする場合には、購入確約(本契約ではない)をさせている。

デメリット4.値引き交渉に期待できない

ディーラーの中古車は、実は値引き交渉がほとんどできない。

というのもディーラーの常套句で「中古車は1台1台状態が異なるため、提示しているワンプライスでの販売のみ」とされているからだ。

またディーラーのシステム上でも、中古車販売の場合には「値引き額」を入力することすらできないケースがある。

そのためディーラーで中古車を購入するということは、そもそも値引きができずに「高い車両価格のまま購入する」ということになってしまうのだ。

とはいえディーラーとの付き合い方にもよるが、「値引きできない代わりにオプションを無料で付ける」というケースもあるため、値引き交渉の代わりにオプション無料サービスを依頼することがオススメである。

デメリット5.在庫車があまり多くない

実はディーラーの中古車部門では、在庫車をあまり用意していないケースが多い。

なぜならディーラーはそもそも中古車販売に力を入れておらず、確実に大きな利益を確保できる新車販売にばかり力を入れているからだ。

実際ディーラーとしては中古車販売をすると、単純に仕入れ値と販売価格との差額分の利益しか生まれない。

しかし新車販売の場合には、

  • 仕入れ原価と販売価格の差額分の利益
  • 登録・販売台数分の「メーカーからの報奨金」

という二重の利益を上げることができるため、新車販売にばかり力を入れているのだ。

そのため下取りや業者オークションによる積極的な仕入れは実施しておらず、結果的に選べるほど在庫車が無いという現状があると思ってほしい。

また選べるほど在庫車が無いため他ディーラーからの取り寄せを検討するかもしれないが、その場合には先ほど述べたように「購入確約」をさせられる可能性が高いと思っておくべきである。

デメリット6.そもそも中古車販売・納車に慣れていないケースがある

ディーラーは新車販売に対して非常に力を入れている反面、中古車販売にはあまり力を入れていないということは分かっただろう。

それはつまり新車販売のプロではあるものの、中古車販売に関しては「あまり慣れていない」ということができるのだ。

とはいえあなたは今、「車の販売なら新車も中古車も変わらない」と思っただろう。

しかし実際には

  • 新車…書類や税金などの計算が簡単で、登録&納車がスムーズ
  • 中古車…名義変更や税金の独自計算が必要なため、新車と比較すると手続きが面倒くさい

という特徴があり、必要な手間が大きく異なるのだ。

そのため手続きの簡単な新車販売にばかり慣れているディーラーの営業マンは、中古車販売にかかわる手続きに四苦八苦して、結果的に納車までの時間が大幅にかかるケースがある。

もちろんすべての営業マンで同様というわけではないが、実際に筆者のディーラーでも「中古車が全然分からずに納期に間に合わなかった」という同僚もいたため、デメリットの一つだと思っておいてほしい。

以上、ディーラーの中古車のメリットやデメリットについて説明してきたが、筆者の結論としては「ディーラーの中古車はオススメできない」といえる。

次章にて詳しく説明していこう。

4.【結論】ディーラー営業マンとしては「オススメできない」が正解

ディーラーの営業マンである筆者としては「オススメではない」と述べたが、その理由は単純に「ディーラーのメリットは簡単に覆される」ということができるからだ。

下記に先ほど紹介したメリットを交えて、紹介していくのでご覧いただきたい。

 
  • 展示車や試乗車落ちを購入できるチャンスが高くなる→実は展示車や試乗車落ちはディーラーではなくても、最後に紹介する方法で簡単に見つけられる
  • メーカー指定で安心の整備が受けられる→そもそも一般的な中古車販売店でも高精度な整備・点検が実施されるため、実はディーラーにこだわらなくても安心できる
  • ディーラー独自の安心保証が受けられる→大手中古車販売店などでも保証を受けることが可能である

ご覧いただくと分かる通り、メリットは簡単に覆されるため「無視できる」と思っても良い。

そして先ほど紹介したデメリットにあるように、料金の高さや「慣れ」の問題などを加味すると、そもそもディーラーで中古車の購入をする必要はないということができるのだ。

そのため筆者自身ディーラーの営業マンをしているものの、正直なところ「中古車販売店で購入したほうが良い」というのが本音である。

とはいえ中古車販売店で購入する場合、どの販売店でどのように中古車探しをすればいいのか分からないだろう。

そこで次章では、賢く優良な中古車を探す方法について紹介していこう。

5.賢く優良な中古車を探すのは簡単

まず中古車販売店では「ディーラーには無い独自のネットワークがある」ということを覚えておいてほしい。

というのも中古車販売を専業としているため、ディーラーよりも精度の高い情報が集まり、相場観や値付けなどが「絶妙なバランス」を保っているのだ。

またガリバーのように中古車販売の最大手である業者に関しては、

  • 全国にある莫大な数の在庫車を取り寄せ可能
  • ディーラーに負けない保証アリ
  • 試乗車落ちや展示車両、新古車といった極上車種の取り扱いもある
  • 値引き交渉もできる

といったメリットがあるため、好きな車を好きな条件で探すことができる。

とはいえ実際にガリバーへ中古車探しを依頼すると、余計な営業行為をされるのではないか心配だろう。

そこで筆者がオススメするのが「 ズバット車販売 」というサービスだ。

ズバット車販売
ズバット車販売
https://www.zba.jp/car-hanbai/

このサービスを簡単に説明すると、ガリバーと提携して全国の在庫車の中から、あなたの希望条件に合致した車両を紹介してくれるものだ。

あなたは莫大な数の在庫車の中から、極上車両を手間なく探してもらうことが可能なのだ。

しかもガリバーは非公開車両(世の中に情報として出ていない車両)もいくつも持っている。

つまり以上をまとめると

  • ディーラーで中古車を購入するメリットがないに等しい
  • 中古車販売店はガリバーなどの大手で探すと、価格や保証面などで安心
  • 特にガリバーの在庫車から探すなら、「 ズバット車販売 」を利用すると手間なく簡単に希望の中古車を探すことができる

ということになるため、ぜひサービスの利用をオススメする。

利用すればディーラーには無いメリットを享受できるほか、満足できる中古車購入ができるだろう。

中古車提案サービス公式サイト

6.まとめ

以上、中古車ディーラーに関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • ディーラーはそもそも中古車販売に力を入れていないケースが多く、意外とデメリットの方が多い
  • 一方、中古車販売店でも極上車両の購入や保証もあり、さらに車両価格が安いのでディーラーのメリットをすべて覆すことができる
  • 中古車販売店で購入する場合は、ガリバーのように在庫車が多く、保証も付けられる業者がオススメ
  • 特にガリバーで中古車探しをする場合は、余計な営業行為をされずに希望の在庫車を探してもらえる「 ズバット車販売 」の利用がオススメ