車の事故による買い替えに待った!買い替えるべきかどうかの判断基準

車に乗っている限り、事故に合う可能性は極めて高い。

筆者自身も事故を起こしたこと、事故に合ったこと、それぞれを経験している。

そしてその際に心配になるのは

  • どのくらい修理費用が必要になるのか
  • 事故の修理金額によっては買い替えをした方が良いのではないだろうか

ということだ。

ポジティブに考えると「いい機会」ととらえることもできるため、確かに事故のタイミングで買い替えを検討するのは「アリ」といえる。

しかしアリとはいうものの、実際に買い替えをしてしまうことで数十万円も損をする可能性があるため、少し待ってほしい。

というのも筆者は自動車ディーラーの営業マンとして

  • 新車・中古車営業
  • 車査定業務
  • 自動車保険営業

などをしているのだが、それぞれの観点から見ると「事故だからと言って決して買い替えがオススメとはいえない」という結論に至っているからだ。

そのため当ページの説明をご覧になってから、事故による車の買い替えに関しては検討してほしい。

1.車が事故をしたときは状況別に買い替えを検討すべき

まず車が事故をしたという状況に関して、大きく分けると次の2パターンがある。

  1. 自分に原因があって事故を起こした場合
  2. 自分が事故の被害者になった場合

事故といっても一括りに考えるのではなく、自分の立ち位置によって買い替えを考えるべきなのだ。

また買い替えの判断をする大まかな基準としては、下図のような流れになる。

車事故で買い替えるかの判断基準
車事故で買い替えるかの判断基準

とはいえ実際に説明しなければ分からない部分も多いかと思うので、以下にそれぞれのパターンに分けて、買い替えの検討について説明していこう。

自分に原因があって事故を起こした場合

まず自分に事故の原因がある場合、つまり自分が事故の「加害者」として人や物(自分の車含め)を損傷させてしまった場合、事故の修理金額は自動車保険に付帯させている「車両保険」から補償してもらう。

補償の条件は人それぞれであり、場合によっては自損事故では補償されないケースもある。

しかし一般的に車両保険で補償される範囲は「保険会社が定めている、車両の時価」となるのだ。

つまり設定されている時価を超えた範囲に関しては、修理費用を自腹で支払う必要がある。

また車両保険を使用した場合、通常のケースでは3等級+ペナルティ分の保険料上昇がある。

※ペナルティ分=事故有係数分を分かりやすく表現

その結果として、保険料で損する分を合算すると、数十万円分の損をすることもあるのだ。

そのため一例として、補償限度額をオーバーしてしまった場合には

  • 限度額オーバー10万円+保険料アップ合計30万円=40万円の自腹

ということになってしまう。

これは現実的な試算結果であるため、このようになるのであれば「自腹の40万円を次の車買い替えに使う」という選択は賢いといえるだろう。

とはいえ補償限度額内で収まる場合や、保険料がそれほど上がらない状況である場合には、無理に買い替えをすると損する可能性が極めて高いといえる。

以上をまとめると、

  • 大幅に自腹金額が上がる場合には、買い替えは「アリ」
  • ただし自腹金額が非常に少なく済む場合には、買い替えを急ぐと損する可能性が高い

ということになるため、修理金額と時価額、そして保険料の上昇分をよく確認する必要があるのだ。

自分が事故の被害者になった場合

2つ目の「自分が事故の被害者」というパターンでも、修理金額によって買い替えを検討すべきである。

というのも相手の保険会社からあなたの車に対して支払われるのは、大まかに

  • 車の修理にかかる費用
  • 車内にある「事故によって損傷した物」の費用

となる。

つまりこれらを合算した費用が、あなたに支払われるということになるのだ。

それは言い換えると、事故によって損傷した部分の修理をせずとも、お金だけもらって「自分の好きな車に買い替えることが可能」ということができる。

ただし、あくまで「相手の保険会社の基準」や「自分の保険会社の交渉」の状況によって、支払金額は前後するため、あまりにも金額が低い場合には修理したほうがお得になる。

逆に金額が高く、買い替え予定の車の予算として十分な額であれば、納得のできる買い替えが可能になるのだ。

以上の2パターンによる説明から、あなたが今事故によって車を買い替えるべきか理解することができただろう。

そして買い替えをしていく場合、重要になるのは「実際に買い替えるタイミング」である。

その理由は次章にて説明していく。

2.事故による買い替えタイミングは「示談後」が最適

自分に原因がある場合で買い替えるケースに関しては、そもそも保険使用をしないためここでは割愛しておく。

そのため、事故によって買い替えをするタイミングとしては、正直なところ「示談後」が最適だとプロ目線では結論付けている。

というのも自動車保険の特性上、相手の保険会社から保険金が支払われるのは示談後だからだ。

もちろん示談前に一時金などが支払われるケースもある。

しかし具体例として

  • おおよその金額が知らされている
  • その金額を念頭に置いて新しい車の購入商談を進める

という場合について考えてみよう。

示談前におおよその金額が分かることは多々あるのだが、示談が済むまでは金額は確定とはいえない。

そして示談前に相手が「やっぱり納得できないから裁判に切り替える」などの場合、予定していた金額よりも少なくなってしまう可能性があるのだ。

 そのため示談前にもかかわらず勝手に新しい車の購入商談を始めてしまうと、予算感がどうしても狂ってしまい、結果的に車の買い替え自体が上手くいかない可能性が出てくる。

つまり念には念を入れて、リスクを最大限に減らしたうえで車の買い替えはすべきということになるのだ。

以上のことからも分かるように、買い替えで焦る気持ちはあるものの「タイミングを間違えると大きなリスクを背負うことになる」ということは十分に理解する必要がある。

また事故による車の買い替えに伴い、今支払っている自動車ローンの清算をする場合に関しては、次章にて説明していく。

3.買い替え時は残っているローンは清算可能

買い替えをする場合でも、「まだローンが残っている」という状況は十分にあり得る。

その場合、基本的にローンの清算をしてから次の車を購入していくことになる。

ローンの清算方法としては

  • 車の買取金額で清算する
  • 支払われた保険金を使って清算する

という2パターンに分けられるが、こちらもそれぞれ以下に解説していこう。

車の買取金額で清算する

事故をした車であっても、実は「修理すれば良いだけ」と考えている業者は多いため、車としての価値はなくならない。

そのため後述するが、車買取をしてもらうことでまとまった金額を手にすることは可能だ。

そのお金をローンの清算に充てることは非常に単純である。

というのもローンで購入した車の場合、車買取店が直接ローン会社に対して売却金額の振り込みをしてくれるのだ。

もちろんあなたの同意は必要であり、さらに買取によってローン残高の清算ができるという条件になるが、あなたが何か特別な手続きをする必要はない。

支払われた保険金を使って清算する

支払われた保険金も、車買取のように直接ローン会社へ入金してくれれば良いのだが、そう上手くはいかない。

というのも保険会社としては、補償する意味であなたに一度お金を支払う必要があるからだ。

そのため流れとしては、保険会社→あなた→ローン会社ということになる。

ただしローンの清算という意味では、やはり支払われる保険金がローン残高を上回っている必要があるということは、理解しておくべきだろう。

以上が残っているローンについての説明だったが、ここまで読めば後は買い替えを実行に移していくだけだ。

しかし買い替えに伴う車の売却は非常に重要なポイントであり、新しい車の購入よりも効果的といえるため、次章にて詳しく解説していこう。

4.車の状況によっては「廃車」という選択肢もあり

まず事故に合った車の状況に関して、保険会社から「全損」という扱いをされる場合がある。

また、修理見積等を取ったところ、新車が購入できるような金額になる場合もある。

そのような状況の車は、正直なところ「鉄資源としての価値しかない」と判断されることが多いため、筆者としては廃車専門店への依頼をオススメしている。

以下にオススメの廃車専門店に関しては説明しておくが、もしあなたの車がそれほどボロボロではない場合には、読み飛ばしていただいても構わない。

オススメの廃車業者は「ハイシャル」

ハイシャル
ハイシャル
https://haishall.jp/

車売るのか廃車にするのか、それを悩んだときは「まず廃車専門の業者に相談すべき」と先ほど述べたが、廃車専門の業者を運営しているのが外人さんであるということは、意外と多い。

そのため一般ユーザーとしては非常に不安な気持ちになってしまうことがほとんどなのだ。

そこで筆者は前章の最後に「ハイシャル」という業者について少し触れたため、気になっているだろう。

早速、次にハイシャルに関する解説をしていくため、このまま読み進めてほしい。

ただし廃車するほどボロボロになっているわけではなく、部分的な損傷にとどまる場合には「車買取店へ査定依頼をして、最高額を引き出す」という方がオススメだ。

ハイシャルの3つの特徴

ハイシャルという廃車専門の業者には、3つの特徴がある。

それは下記に箇条書きしたものだ。

ハイシャルの3つの特徴
  1. 年中無休・全国各地で車査定を依頼することができる
  2. 手数料が一切無料
  3. 0円以上で事故車の車買取を保証してくれる

これらの特徴により、あなた自身が心配せずともしっかりと査定をしてもらい、きちんとあなたが乗っている車に関する価値をきちんと見出してくれる。

そこで早速、以下にそれぞれの特徴を分けて解説していこう。

特徴1.年中無休・全国各地で車査定を依頼することができる

ハイシャルという廃車専門の業者は、実は年中無休かつ全国各地で車査定の依頼をすることができる。

なぜならハイシャルの仕組みとしては

  • ネットや電話で査定依頼を受ける
  • 依頼を受けたその場で車の状態を判断して、査定額を提示する
  • 査定額に納得できたら、引き取りに行く

というようになっており、結果的に全国どこでも対応することが可能になるからだ。

そのためまずは電話やネット上からの申込みをして、その場で査定結果を聞くことができ、結果的にあなた自身が手間をかけずとも「大まかな金額を把握することができる」ということができるのだ。

特徴2.手数料が一切無料

ハイシャルでは自動車ディーラー等と異なり「廃車にかかる手数料が一切無料」となる。

これは廃車の専門業者では当たり前のことではあるのだが、ハイシャルに査定依頼をすることで、万が一廃車となる場合であっても手数料を取られる心配がないのだ。

そのためあなた自身が余計なお金を使うことなく、確実に車売ることができるということになる。

特徴3.0円以上で事故車の車買取を保証してくれる

ハイシャルでは、実は「0円以上」での車買取を保証してくれている。

つまり先程筆者が述べた理由にもあるように、ハイシャルでは「確実に需要があるということをユーザーに隠していない」ということになるのだ。

そのためハイシャル自体を信用できる業者だということができ、結果的に「他で探したよく分からない業者よりも、安心できる」ということができるのだ。

特に筆者のような車査定のプロであればある程度業者の信用度を測ることは可能なのだが、あなたのように車査定には特に詳しくない人の場合には、最初から信頼できると分かっているハイシャルの利用がオススメなのだ。

ハイシャル公式サイト

普通の修理で大丈夫そうなら車査定依頼をするのがベスト

普通に修理をして車が元通りになるというような状態の場合、車買取を依頼すべきだ。

というのも車買取店側からすれば、「自社で安く修理すれば再販できる」と思っており、実は車としての価値は先ほども述べたように「残っている」と判断されるからだ。

ただし一つだけ注意点がある。

それは「ディーラーの下取りはすべきではない」ということだ。

実はディーラーでの下取りは、車買取専門店の買取よりも安いことが圧倒的に多く、ディーラーの営業マンに言われるまま下取りに出してしまうと損する可能性が極めて高くなる。

そのため買取店への査定依頼が最も賢い選択肢となるのだ。

また買取店自体、昨今の中古車人気の影響から在庫車数が激減しており、なんとしても在庫車確保をしなければならない状況となっている。

その結果として3~5社程度を競合させていくことで確実に最高額を引き出すことができ、保険金額等と合算すると「車の買い替えをしても全く問題ない」というレベルに達する可能性が格段に上がるのだ。

ただ、現実的に考えると3~5社もの買取店を自力でまわるのは手間がかかる上に「面倒くさい」と感じるだろう。

そこで筆者がオススメするのが「車一括査定」というサービスである。

詳細は以下に説明していくが、このサービスを利用すれば大きな手間をかけずに最短時間で最高額が引き出せるのだ。

車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス

 車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携しているいくつもの車買取店に一括して車査定の依頼をすることができるサービス
車一括査定を使わない場合、使う場合
車一括査定を使わない場合、使う場合

そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。

またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。

そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。

申し込み方法に関しても非常に簡単で、

  • あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
  • あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)

を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。

以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。

申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。

そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。

とはいえひとつだけ問題もある。

それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。

そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。

車一括査定を徹底比較

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

車一括査定の比較表
車一括査定の比較表

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

  • カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
  • 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
  • ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
  • ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
  • カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
  • ナビクル車査定は買取業者を厳選している

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

カーセンサー
カーセンサー
http://www.carsensor.net/

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

カーセンサー

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート
楽天オート
https://auto.rakuten.co.jp/

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

  • 申し込みをして5ポイント
  • 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック
ユーカーパック
https://ucarpac.com/

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある

ユーカーパック

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。

5.まとめ

以上、事故による車の買い替えについて解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • 車両保険は時価額までの補償なので、安易に買い替えをすべきではない
  • 事故による車の買い替えを検討するなら、「補償の限度額」「修理費用」などのポイントで検討する必要がある
  • 自分が被害者の場合、示談後に車の買い替えをするのが最適
  • 買い替えに伴う車売却は、ケースバイケースで「廃車専門店」や「車買取専門店」に依頼すべき
  • 買取店に依頼する場合には、「車一括査定」というサービスを使って、複数社を一気に競合させるのがオススメ